Huaweiが搭載するとされていた「炭素」でできたグラフェンバッテリーとは

グラフェンバッテリーの実用化が日々近づいています。
Graphene(米)社は、グラフェンバッテリーの開発に成功しスマートフォンメーカーにサンプルの提供をしていることを明らかにしました。
同社は業者向けにグラフェンバッテリーの販売をしていますが、スマートフォンメーカーへの供給はこれが初めてになります。
3000mAhを20分で充電!?
グラフェンバッテリーの最大の特徴は、高効率な充放電と発熱の低さ、そこから可能になる充電速度の速さ、そして耐久性です。
同社が開発したグラフェンバッテリーは従来のリチウムイオン電池だと3000mAhの充電が90分かかるところを20分で可能にすると述べています。ただ現在の最新鋭のリチウムイオン電池は3000mAh程度なら50分ほどで充電するのですこし盛っているかもしれませんね。
そしてなんといってもバッテリー寿命。リチウムイオン電池は500回ほど充放電を繰り返すと容量が半減すると言われていますが、グラフェンバッテリーはその二倍にあたる1000回の充電が可能だとしています。これは発熱の少なさからくる劣化の遅さでしょうか。
課題もある
しかしこのグラフェンバッテリー、まだ課題が残っており、それは「製造コストの高さ」と「エネルギー密度の低さ」です。
同社はこの課題を2020年中に解決して、これを搭載したスマートフォンが登場するとしています。

そういえばこの前Huaweiがグラフェンバッテリーを搭載すると広告を出してすぐに削除された件がありましたね。結局Huawei P40にはグラフェンバッテリーは未搭載のようですが、これはもう少しで搭載端末がでてくるという兆候でしょうか?最近は全固体電池やらアルミニウム空気電池やらたくさんのバッテリーの実用化が進んでいます。バッテリー革命も近いかもしれませんね。
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